ルーツを尋ねて三千里

歴史を紐解きルーツ・先祖を辿る

葛山氏人物列伝:葛山右近

●諱・通称 『葛山家譜』では諱を「信次」、『武田源氏一流系図』及び熱海市の子孫に伝わる家譜では「氏友」。 しかし、武田家臣である右近が重臣や国衆クラスに偏諱される甲斐武田氏の通字である「信」を授与するのは考え難い。仮に「氏友」であるとすれば、…

三重県・葛山一族のルーツ④「仮説・治田の葛山・総論」

さて、伝承や資料を紹介してきましたが、やはり伝承や文献によって異同があることは否めません。 しかし、 1つ1つまとめていくと次のような可能性を見出すことができます。 ・桶狭間の合戦で敗れて土着したという伝承がある一方で、駿河侵攻時に葛山豊後守政…

三重県・葛山一族のルーツ③「家紋・寺・伝承」

次に、いなべ市藤原町東禅寺にある浄土真宗の寺院、明源寺が発行している『明源寺の沿革 第2集』(※以下『沿革』、平成12(2000)年頃刊行か)を紹介しましょう。 同書によれば、「静岡県裾野市を発祥とする葛山一族は、戦国末期に一族離散となり、各地に離…

三重県・葛山一族のルーツ②「宗家とその先祖・葛山豊後守政続」

さて、いなべ市北勢町別名・垣内・東村・中山・麓村・奥村・新町を総称して「治田」と呼ばれる地域ですが、同地のある葛山さんに御話をうかがった所、「治田の葛山家の宗家にあたる家は、富田の方にある」とのことです。 かつてその家を尋ねたところ、同家に…

三重県・葛山一族のルーツ①「葛山姓の分布と葛山氏の概説」

葛山という姓を姓名分布ランキングというサイトで検索すると、三重県を最多とし、次いで東京都、愛知県となっています。 最多の三重県内でも多く葛山姓が分布するのは四日市市で、次いでいなべ市、三重郡朝日町となっています。 いずれも三重県北部に集中し…

ルーツ嶋田家(熊本県八代市鏡町内田)

熊本県八代市鏡町は私の高祖母サモの出身地です。 戸籍謄本から、サモは嶋田家の出身であることと、何人かの兄弟がいたことはわかっていますが、それ以前の事はよくわかりません。 「うちと関係しそう」、「うちの先祖に同じ人がいる」という人がいれば、ぜ…

共有 出口家のルーツ

出口家のルーツはネット上で検索しても中々出て来ません。 私もまたルーツを出口家とするものとして、種々調査して参りました。以下の記事をぜひご参照ください。 ・出口家のルーツ1 ・出口家のルーツ2(いなべ市の出口氏) 皆様の出口家のルーツは何でしょ…

ルーツ山本家(いなべ市北勢町垣内(一之坂)→四日市茂福)

三重県いなべ市北勢町一之坂(住所は垣内)にかつて存在した山本家。 現在はその分家にあたる家が一軒あります。 私が幼少の折にはおばあさんが一人でお住まいになられていましたが、一昨年かその前かにお亡くなりになられ、山本家の屋敷も処分されたようで…

ルーツ田中家(熊本県八代市鏡町内田)

田中家一族系図(一部略) 戸籍の情報を基とし、ブログ主の集めた情報を基に作成。 ↓系図をクリックすると拡大します ※個人情報保護の為、一部名前を伏字(アルファベットは必ずしもイニシャルではない)。女性は赤字、太枠は田中家の人、二重線は婚姻、黄色…

初代近藤利兵衛

三重県いなべ市北勢町飯倉。この地には古くより近藤家が栄えています。 今回はこの飯倉村より出たる偉人、初代近藤利兵衛(りへえ)を紹介したいと思います。 近藤利兵衛とは3代続いた名跡で、神谷伝兵衛の醸造する葡萄酒を販売し、有名になったことで知られ…

三重県・葛山一族のルーツ

御来訪いただきありがとうございます。 私は葛山氏に縁ある人で、葛山一族のルーツというものに大変興味を持っておりました。様々な文献や郷土資料等によって判明した三重県の葛山一族のルーツについて、まとめましたので是非時間の許すときにご一読ください…

出口家のルーツ2(いなべ市の出口氏)

出口家のルーツ1の続き。 前回の記事で、三重県いなべ市に多く出口氏が分布していると紹介しました。未読の方は前回の出口家のルーツ1をまず見ていただけばと思います。 今回は郷土資料や実地調査によって、あるいは私の調査や見聞を交えながらいなべ市の…

出口家のルーツ1

森岡浩編『全国苗字大辞典』(東京堂出版 2011)の「出口」の項目に以下のような記述があります。 方向性の一種で各地にあるが、三重県・和歌山県・長崎県・石川県に多い。とくに三重県いなべ市に集中している。そのほかでは、和歌山市付近や金沢市にも多い…